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子どもに「今度はいつ来るの」と聞かれた麻雀好きな部長の話

2011年10月01日 09時23分

私の勤めていた会社は、とにかくみんな遊ぶことが大好きな人たちが集まって、ゲームを作っていた。仕事はきつかったし、日曜も祭日もなく土曜も6時まで働いた20代。プログラマ-の間で流行っていたのはラジコンヘリコプターや銀玉鉄砲だったが、役員の間では麻雀とブラックジャックが大流行。毎日毎日仕事が終わると専務の家に集まって麻雀をするという流れで、営業の人たちも、経理の人たちも絶対に断れない雰囲気で呼ばれると朝までおつきあいというのが続いていた。

新しく大阪からきた部長は、大阪の営業所にいた頃は、ここまでぎりぎり値切るのかという価格まで相手に値段を下げさせて、さらに「お茶代ぐらい出さへんのか」とさらに値切れるタイプの人で、会社の金庫番と呼ばれていた。とにかく子煩悩で今まで会社を休むのは、運動会とか、学習発表会といった行事をはじめとして、奥さんのかわりに病気の子どもを病院に連れていくといったことまでやっていて、朝寝坊の奥さんのかわりにお弁当も作るという噂もあった。

その部長が札幌にきて始めて麻雀に誘われて、とりあえずその面白さに、ハマってしまったらしく、律儀に専務の家に毎日、毎晩、家に帰らずに会社にスーツをおきっぱなしにして通うのが始まった。やっとしゃべれるようになった下の子が、札幌にきてからお父さんがほとんど麻雀で家にいないせいが、部長が帰ると人見知りをして泣いたり、上の子はタバコ臭いお父さんに寄りつかなくなり、朝出掛けるときに「今度はいつ来るの」と聞くようになったという。企業戦士のなんとも哀しい話である。